2009年07月09日
AED講習
7/7に近畿税理士会神戸支部の役員会に出席したのですが、その役員会終了後にAED(自動体外式除細動器)の使い方について講習会がありました。
AEDについてはその存在や機能はある程度知っていましたが、実際の操作方法などは全く知らなかったので非常に良い勉強になりました。
基本的にはAEDのパッケージを開けて、大音量で流れる音声ガイドに従って措置をすればOKなのですが、音声ガイドには出てこない細かな注意点がありましたので、覚えている範囲で書き出しておきます。
1) 倒れている人の気道を確保することが重要!
意識・脈拍の有無や呼吸をしているかどうかなど基本的なことはやった後の話ですが、いきなりAEDの操作に取りかかるのではなく、まずは、安全な場所に移して気道を確保することが非常に重要だそうです。
仰向けに倒れている場合は引いているあごをくいっと上に押し上げる感じで気道を確保してやると、場合によってはそれだけで息を吹き返すケースもあるとのこと。
2) 安全な場所に移動する
昔は「倒れている人は動かしちゃいけない」というのが常識でしたが、AEDを使う場合は安全な場所に移動させないと駄目な場合が多いようです。
安全な場所というのは基本的には「濡れていないところ」という意味合いが強いようです。AEDは相当強力な電気ショックを与える装置ですので、濡れた床に寝かせたまま操作すると、AEDを操作している人や周りの人まで感電する恐れがあるそうです。
倒れて意識のない人は失禁していることもよくあるため、カーペット床などでそのまま作業をすると危険なんだそうです。
周りの人まで感電するということはそれだけでも大変なことなのですが、実は周りの人だけではなく、措置を必要としている人にとっても、電気エネルギーが他に分散されてしまうため十分に効果が出ないというリスクがあるとのことでした。重々注意が必要です。
2) 二人以上でやる
倒れている人の移動、気道の確保、AEDの用意、救急車の要請など、一人ではとても対処しきれないので、必ず二人以上でAEDの操作なども声をかけながらやった方が良いそうです。
3) AEDは何回使えるのか?
AEDは1回使い切りだそうです。1回とは言っても実際には自動で3回、電気ショックを与えるそうです。
4) 電極の貼り方
AEDは強力な電気ショックを心臓に与えることを目的としていますので、左胸の脇の下あたりと、右胸の上あたりにスライムのような粘着力のある電極をぺたんと貼って使用します。
衣服は脱がせる時間がもったいないので付属の安全はさみで切る、というのが基本で、胸毛が濃い人の場合は電極がしっかり肌に接触するように、付属のかみそりで毛も剃るらしいです。
5) 悩みの種
倒れている人が女性の場合、命を救うためとはいえ、服を切り胸部を開いて電極を貼るといった行為は非常にデリケートな問題をはらむことになります。
これは皆さん共通の悩みだそうで、とある企業では、女性だけで人のバリケードをつくったり、いざという時のために「ついたて」を用意して、もしもの時はそのついたてで隠す、といった形で対応をされているそうです。
6) 心臓が動いている人に電気ショックを与えてしまう危険性はないか?
これは基本的にないそうです。
電極を貼ればAEDが自動的に脈があるかどうかなど、倒れている人の状況をチェックして、脈がない場合に限って電気ショックを与えるようアナウンスするとのことで、そのあたりは安全に配慮した設計になっているようです。
7) AEDを使っても効果がなかった場合は
AEDからもガイダンスが流れますが、救急車が来るまでの間、心臓マッサージや人工呼吸などを行う必要があるそうです。
人工呼吸というと口移し、といったイメージがありますが、それを嫌って人命が損なわれてもいけないということで、最近は直接口をつけなくても良いように、パイプというか、専用の機材が開発されているそうです。
【参考URL】
日本心臓財団のAED総合サイト
日本光電:AED(自動体外式除細動器)とは
wikipediaの自動体外式除細動器のページ
今回お世話になったセコムのAEDパッケージサービス
AEDについてはその存在や機能はある程度知っていましたが、実際の操作方法などは全く知らなかったので非常に良い勉強になりました。
基本的にはAEDのパッケージを開けて、大音量で流れる音声ガイドに従って措置をすればOKなのですが、音声ガイドには出てこない細かな注意点がありましたので、覚えている範囲で書き出しておきます。
1) 倒れている人の気道を確保することが重要!
意識・脈拍の有無や呼吸をしているかどうかなど基本的なことはやった後の話ですが、いきなりAEDの操作に取りかかるのではなく、まずは、安全な場所に移して気道を確保することが非常に重要だそうです。
仰向けに倒れている場合は引いているあごをくいっと上に押し上げる感じで気道を確保してやると、場合によってはそれだけで息を吹き返すケースもあるとのこと。
2) 安全な場所に移動する
昔は「倒れている人は動かしちゃいけない」というのが常識でしたが、AEDを使う場合は安全な場所に移動させないと駄目な場合が多いようです。
安全な場所というのは基本的には「濡れていないところ」という意味合いが強いようです。AEDは相当強力な電気ショックを与える装置ですので、濡れた床に寝かせたまま操作すると、AEDを操作している人や周りの人まで感電する恐れがあるそうです。
倒れて意識のない人は失禁していることもよくあるため、カーペット床などでそのまま作業をすると危険なんだそうです。
周りの人まで感電するということはそれだけでも大変なことなのですが、実は周りの人だけではなく、措置を必要としている人にとっても、電気エネルギーが他に分散されてしまうため十分に効果が出ないというリスクがあるとのことでした。重々注意が必要です。
2) 二人以上でやる
倒れている人の移動、気道の確保、AEDの用意、救急車の要請など、一人ではとても対処しきれないので、必ず二人以上でAEDの操作なども声をかけながらやった方が良いそうです。
3) AEDは何回使えるのか?
AEDは1回使い切りだそうです。1回とは言っても実際には自動で3回、電気ショックを与えるそうです。
4) 電極の貼り方
AEDは強力な電気ショックを心臓に与えることを目的としていますので、左胸の脇の下あたりと、右胸の上あたりにスライムのような粘着力のある電極をぺたんと貼って使用します。
衣服は脱がせる時間がもったいないので付属の安全はさみで切る、というのが基本で、胸毛が濃い人の場合は電極がしっかり肌に接触するように、付属のかみそりで毛も剃るらしいです。
5) 悩みの種
倒れている人が女性の場合、命を救うためとはいえ、服を切り胸部を開いて電極を貼るといった行為は非常にデリケートな問題をはらむことになります。
これは皆さん共通の悩みだそうで、とある企業では、女性だけで人のバリケードをつくったり、いざという時のために「ついたて」を用意して、もしもの時はそのついたてで隠す、といった形で対応をされているそうです。
6) 心臓が動いている人に電気ショックを与えてしまう危険性はないか?
これは基本的にないそうです。
電極を貼ればAEDが自動的に脈があるかどうかなど、倒れている人の状況をチェックして、脈がない場合に限って電気ショックを与えるようアナウンスするとのことで、そのあたりは安全に配慮した設計になっているようです。
7) AEDを使っても効果がなかった場合は
AEDからもガイダンスが流れますが、救急車が来るまでの間、心臓マッサージや人工呼吸などを行う必要があるそうです。
人工呼吸というと口移し、といったイメージがありますが、それを嫌って人命が損なわれてもいけないということで、最近は直接口をつけなくても良いように、パイプというか、専用の機材が開発されているそうです。
【参考URL】
日本心臓財団のAED総合サイト
日本光電:AED(自動体外式除細動器)とは
wikipediaの自動体外式除細動器のページ
今回お世話になったセコムのAEDパッケージサービス